Claude Codeで小さく実装を進める基本パターン
はじめに
Claude Code で大きなタスクを一度に実装しようとすると、複雑で修正が大変です。本記事では、「小さく分割して段階的に進める」方法を説明します。
間違ったアプローチ
❌ 危険:
「ユーザー認証機能を全部実装してください」
↓
Claude Code が大きな実装を一度に生成
↓
テストが複雑
↓
修正に時間がかかる
↓
最終チェックが大変
正しいアプローチ:小分け戦略
✅ 安全:
Step 1: テストケースを作成
Step 2: パスワード検証ロジック実装
Step 3: ユーザー保存機能実装
Step 4: セッション管理実装
Step 5: 統合テスト実行
各 Step で検証 ✅
修正が簡単
小分けの基本原則
原則1:1 タスク = 1 ファイル編集
❌ 避けるべき:
「複数のファイルを同時に編集」
✅ 推奨:
「1 つのファイルだけを対象にする」
原則2:変更行数は 50 行以下
❌ 避けるべき:
200 行の大きな実装
✅ 推奨:
30-50 行の実装
↓
テストしやすい
↓
差分が理解しやすい
原則3:各ステップ後に必ず確認
実装 → git diff で確認 → テスト → OK/NG 判定
↓
問題が小さいうちに発見
↓
修正が簡単
実装例:ユーザー認証機能
タスク分解
【大きなタスク】
「ユーザー認証機能を実装」
【小分けの例】
Step 1:テストケース 5 個を tests/test_auth.py に追加
Step 2:auth.py に validate_password() 関数を実装
Step 3:auth.py に hash_password() 関数を実装
Step 4:User モデルに password_hash フィールドを追加
Step 5:認証エンドポイント /login を実装
Step 6:セッション管理ロジックを実装
Step 7:統合テストを実行
Step 8:README にドキュメント追加
各ステップの指示例
Step 1:テストケース作成
Claude Code 指示:
「tests/test_auth.py に以下のテストケースを追加:
- test_validate_password_correct
- test_validate_password_incorrect
- test_password_hashing_unique
- test_empty_password
- test_special_characters
テストは失敗して OK(実装はまだ)」
Step 2:validate_password 実装
Claude Code 指示:
「src/auth.py に validate_password(password, hash) 関数を実装:
- bcrypt を使用
- True/False を返す
- 15 行以下」
Step 3:hash_password 実装
Claude Code 指示:
「src/auth.py に hash_password(password) 関数を実装:
- bcrypt を使用
- ハッシュを返す
- validate_password との対応を確認」
指示の作り方:小分け向け
❌ 悪い指示(大きすぎる)
「認証システムを実装してください」
→ Claude Code が何をやればいいか不明確
→ 複雑な実装が出る
→ 修正が大変
✅ 良い指示(小さく明確)
「src/auth.py に validate_password(password, hash) 関数を実装
要件:
- bcrypt を使用
- password: 入力パスワード(文字列)
- hash: ハッシュ化済みパスワード(文字列)
- 戻り値:True(一致)/ False(不一致)
- 15 行以下
- エラーハンドリングは bcrypt に任せる」
ワークフロー例:1 日の実装
【09:00-09:30】計画
Step 1-8 を列挙
優先度を決定
【09:30-10:00】Step 1:テスト作成
Claude Code で実行
確認 ✅ 失敗テストが生成された
【10:00-10:30】Step 2:validate_password 実装
Claude Code で実行
テスト実行 → 3 個パス
確認 ✅
【10:30-11:00】Step 3:hash_password 実装
Claude Code で実行
テスト実行 → 5 個全部パス
確認 ✅
【11:00-12:00】Step 4-5:モデル&エンドポイント
各 Step 15 分で完了
テスト確認 ✅
【12:00-13:00】昼休憩
【13:00-13:30】Step 6-7:セッション&統合テスト
Claude Code で実行
統合テスト ✅
【13:30-14:00】Step 8:ドキュメント
Claude Code で README 更新
【14:00-14:30】最終テスト
pytest すべてパス ✅
【14:30-15:00】コミット & push
よくある失敗
❌ 失敗1:大きなタスクを一度に実装
「リファクタリング全体を Claude Code に」
↓
複雑な修正が生成
↓
テストが複雑
↓
修正に 2 時間
✅ 改善:小分けして実装
「関数 A のみリファクタリング」
↓
シンプルな修正
↓
テストが簡単
↓
20 分で完了
↓
次のステップへ
チェックリスト:小分け実装
□ 1 つのタスク = 1 ファイル編集
□ 変更行数は 50 行以下
□ 指示は明確で小さい
□ 各ステップ後に Claude Code の出力を確認
□ git diff で変更を検証
□ テストを実行
□ OK なら次のステップ
□ NG なら修正指示
まとめ
Claude Code で安全に実装するコツ:
小分け戦略:
- 大きなタスクを細分化
- 1 ステップ = 1 ファイル編集
- 変更行数 50 行以下
検証のコツ:
- 各ステップ後に確認
- git diff で詳細チェック
- テスト実行
効果:
- 修正が簡単
- テストが楽
- 品質が上がる
Claude Codeで安全に作業するためのGit準備と合わせることで、確実で安全な実装が実現します。