Claude CodeをAIエージェント的に使うときの考え方
はじめに
Claude Code は通常、対話型で使われていますが、適切に設計すれば「エージェント的」な自動実行も可能です。本記事では、その使い方を説明します。
Claude Code の 2 つの使い方
使い方1:対話型(従来)
人間:「この関数をリファクタリングしてください」
↓
Claude Code:修正案を提示
↓
人間:「OK」と承認
↓
修正完了
使い方2:エージェント型
人間:「テストケース作成 → 実装 → テスト実行」という流れで実装
Claude Code:複数ステップを段階的に実行
ステップ1:テストケース生成
ステップ2:実装コード作成
ステップ3:テスト実行スクリプト生成
ステップ4:結果報告
人間:「OK」または「NG」で判定
Claude Code をエージェント的に使う場面
向いている場面
1. 複数ファイルを一度に編集が必要
例:「パッケージを更新してすべてのインポートを修正」
2. テスト・実装・ドキュメントを同時に作成
例:「新機能をテストから実装まで作成」
3. 段階的な修正が必要
例:「型チェックエラーを修正 → テスト実行 → OK なら完了」
向かない場面
1. 単純な 1 ファイル編集
→ 対話型の方が柔軟
2. 複雑なビジネスロジック
→ 人間の設計・判断が先
3. 創造的な設計が必要
→ AI は実装。設計は人間
実装パターン
パターン1:複数タスク一括実行
【指示】
「以下を順に実行:
1. tests/test_main.py に失敗ケース 5 個を追加
2. src/main.py を修正して全テストが通るようにする
3. README.md の該当セクションを更新
4. 最後に pytest を実行して結果を報告」
【Claude Code の実行】
ステップ 1 → ステップ 2 → ステップ 3 → ステップ 4
↓
複数ファイル同時編集
↓
テスト実行まで完了
↓
人間が結果を確認
パターン2:修正サイクル
【初回指示】
「型チェックエラーを修正してください」
【Claude Code:ステップ 1 実行】
エラーを分析して修正提案
【人間:確認】
「修正内容 OK。では実装」
【Claude Code:ステップ 2 実行】
修正を実装
【人間:確認】
「では最終テスト」
【Claude Code:ステップ 3 実行】
テスト実行
【人間:確認】
「完了」
安全なエージェント型実行の原則
原則1:各ステップごとに人間が確認
❌ 危険:
「10 ステップ全部自動実行して」
✅ 安全:
「各ステップ後に人間が確認」
原則2:Gitで戻せる状態を保つ
重要:
各ステップ後に commit
↓
NG が出たら前のコミットに戻す
↓
リスク最小化
原則3:予測不可能な修正は人間が判断
例:
「パッケージバージョン更新」
→ 自動修正で OK の可能性
→ でも人間が確認してから
例:
「API の変更に対応」
→ 複数の対応方法がある
→ 人間が方針を決める
ワークフロー例:新機能実装
【Day 1】
人間:「ユーザー認証機能を実装。テストから」
Claude Code ステップ 1:
テストケースを tests/test_auth.py に作成
人間:「テストケース確認 ✅」
Claude Code ステップ 2:
auth.py に実装コード追加
人間:「実装確認 ✅」
Claude Code ステップ 3:
pytest で実行
人間:「全テスト通過 ✅」
【Day 2】
人間:「ドキュメント更新と最終テスト」
Claude Code ステップ 4:
README に使用例を追加
Claude Code ステップ 5:
統合テストを実行
人間:「完了 ✅」
よくある失敗
❌ 失敗1:修正を確認せず次ステップに進む
Claude Code ステップ 1 → NG のまま
Claude Code ステップ 2 → その NG を基に実装
Claude Code ステップ 3 → テスト失敗
↓
修正が複雑に
✅ 改善:各ステップごとに確認
Claude Code ステップ 1
人間:確認 → OK
Claude Code ステップ 2
人間:確認 → OK
Claude Code ステップ 3
↓
問題が小さいうちに発見
チェックリスト
□ タスクを複数ステップに分解した
□ 各ステップでルールが明確か確認
□ 各ステップ後に人間が確認する計画
□ Git で戻す準備ができている
□ 最終テストの方法が決まっている
□ Claude Code に複数ステップの指示を出す準備完了
まとめ
Claude Code をエージェント的に使う:
基本:複数ステップを段階的に実行
安全性:各ステップ後に人間が確認
効果:複数ファイル同時編集で効率UP
原則:「自動実行 + 人間の確認」で品質を確保
個人開発でAIエージェントを使う基本ワークフローと合わせることで、Claude Code の可能性を最大限に活用できます。